測定の背景
コンクリート構造物中の鉄筋が適切に配筋されているかは、建物の安全性に関わる重要事項です。
国土交通省(国官技第294号)では平成18年度から施工される全ての橋梁上部・下部工事に、試行としてコンクリート構造物中の配筋状態を検査することが要求されています。
また、かぶり(鉄筋からコンクリート面までの距離)は鉄筋の保護に関わる部分であり、要件を満たしているか検査が求められます。
測定方法
測定方法はコンクリートの構造によって電磁誘導法と電磁波レーダ法を使い分けます。
電磁誘導法
使用機器:日本ヒルティ「フェロスキャン(PS200)」
電磁波レーダ法
使用機器:GSSI社「ストラクチャスキャンSIR-EZ」
非破壊検査の判定基準
配筋状態:設計間隔±φ±10mm
かぶり:(設計値+φ)×1.2以下かつ(設計値-φ)×0.8、または最小かぶり×0.8のいずれかの大きい値以上