コンクリートの単位水量測定

測定の背景

レディーミクストコンクリートを巡る諸問題として、2003年に加水問題が大きく取り上げられました。

そこで国土交通省から「レディーミクストコンクリートの品質確保について」(平成15年10月2日付け国官技第185号)が出され、フレッシュコンクリートの単位水量の測定が義務付けられるようになりました。

測定方法

単位水量の測定方法は数々紹介されておりますが、弊社では高周波加熱法(電子レンジ法)を採用しております。

高周波加熱法の概要

概要:電子レンジでコンクリート(モルタル)を乾燥させ、前後の重さにから水量を算出する

特徴:試験方法が簡便であまり時間がかからず、測定結果が個人の技量に左右されにくい

高周波加熱法の流れ

ウェットスクリーニングでモルタルを採取
試料(採取したモルタル)の計量
電子レンジで加熱して再度計量
パソコンで単位水量を算出して判定

●表示方配合の単位水量の上限値
GMAX:20~25mm  175kg/m3以下
GMAX:40mm     165kg/m3以下

●測定頻度
2回/日(午前1回、午後1回)または
100~150m3ごとに1回

●測定結果について
配合設計±15kg/m3以内…合格
配合設計±15~20kg/m3…管理値
配合設計±20kg/m3を超える…指示値
※管理値の場合:合格範囲に安定するまで3台毎に1回測定
※指示値の場合:打設せず持ち帰らせる